主人は4つ名前があります。
4つといってもこういうことなんです。
スペイン人は「2つで一つ」という名前を持っている人が多くいます。「マリア・ホセ」とか「ロベルト・ホセ」とか。私にはどう考えても「2つ」にしか見えないのですが(笑)、これで一つの名前らしいです。
そして名字がまたややこしい!
スペインでは、女性は結婚すると日本のように相手の男性の名字になりますが、その後に結婚前の名字もつけます。子どもは名前の後に父方の姓、その後に母方の姓がつきます。例えば・・・・日本の名前で言うと・・・
「たろう・佐藤」くんと「はなこ・田中」が結婚したら、はなこさんは「はなこ・佐藤・田中」となるわけです。娘さんが「ももこ」なら「ももこ・佐藤・田中」になり、将来この子が「高橋」さんと結婚すると、母方の名字が消えて「ももこ・高橋・佐藤」となるのです。(全然分かりやすくない・・・)
ですから「マリア・ホセ パディーヤ ゴメス」などと、長くなる訳です。
これには、やっと慣れてきたのですが、まだピンと来ないのが・・・(まだ、あるんかい!)
主人は私の弟の名前がとても気に入っていて、それを息子につけよう!といつも言うのです。
確かに、弟の名前は珍しく、そして良い名前だと思います。でも、私にとっては「弟の名前」なのです。小さいころから呼んできたその名前を、自分の息子に・・・・ってしっくりきません!
主人は「いい名前なんだから、いいじゃない」というのです。
それもそのハズ。以前彼の家の系図を見てびっくりしたことがあります。おじいちゃん、おじさん、お父さん・・・・と何度も何度も同じような名前が繰り返されているのです。ややこしい~。(ちなみに留学時代の韓国人の友達の名前は10人中6人は「キム」で、それも謎でしたが・・ややこしい!)
アメリカだって、昔はお父さんと同じ名前で「OOジュニア」とか多かったですけどね・・・。日本人の私にはいまいちピンときません。「漢字を一文字とって息子に・・・」なら分かりますけどね。家族で同じ名前って・・・。
はい、愚痴はそのくらいにして・・・・(笑)、
最後に違うお話を・・。
日本語の「OOちゃん」のように、スペイン語にも「親しみ」や「愛情」をこめて呼ぶ言い方があります。
名前の最後の母音をとって、男の子には「・・・ITO」を、女の子には「・・・ITA」をつけます。
例えば・・・男の子は、
「はやと」=「HAYAT
ITO」= ハヤティート
「おさむ」=「OSAM
ITO」=オサミート
女の子なら、
「はるか」=「HARUK
ITA」=ハルキータ
「みき」 =「MIK
ITA」=ミキータ
となる訳です。
他にも上の例のように、男の子には最後に「O」を、女の子には「A」をつける単語がたくさんあります。
男の子=「二ーニョ」 女の子=「二ーニャ」
男友達=「アミーゴ」 女友達=「アミーガ」
名詞だけではなく、形容詞も・・・
男の子にかわいいと言う時は 「ボニート」
女の子にかわいいと言う時は 「ボニータ」
となります。しかも複数になるとまた変化して、「ボニートス」「ボニータス」となり・・・・
えー、以上が、私がスペイン語の勉強を挫折した理由でした(笑)。
ホント、ややこしい!
何人いても、男の子も女の子も単に「かわいい」と言える日本語が、やっぱり好きです。(笑)
(写真は最近ノリノリのうちのボニートとボニータ・・・。なんだろう、このポーズ・・・)