いつだったか、アメリカ人のご夫婦のお宅に招かれてお食事をしていたときのこと・・
宗教についての話題になり、日本のことを聞かれました。
私は、日本の歴史について軽く触れ、鎖国や最初の宣教師が来たこと、踏み絵・・などの話をしました。すると・・とても興味を示した彼らはいろいろ質問してきました。
「それは何年ぐらいのこと?どのくらい前なの?」
・・・・・なん・・・年だったかなあ・・・・。
「いい国作ろう・・・」しか覚えてない・・・。
「何人ぐらいのクリスチャンが殺されたの?」
・・・何人・・・だったかなあ・・・・。全然記憶にございません・・。
答えに詰まる私。他に助け舟をだしてくれる日本人もいないし・・・(涙)。えーん。
そこで主人のやさしいこの一言。
「自分の国の歴史のこと覚えてないの?」
(グサッ)・・・・く、悔しいけど反論できない。
日本史は嫌いではなかったのですが、さすがに今では忘れていることも多く、もし外国人を連れて日本の歴史を案内・・・なんてことになったら、ひと通り復習しなくてはです・・・。
さて、私が今いる街は、ヨーロッパの中でも一番古いということで・・・・よく色々な地方で記念碑や遺跡など観光客が訪れる場所があるように、ここは「街」自体が歴史を語る重要な文化財なのです。CADIZには新しくすべて立て直された部分と、そして今私がいる古い部分と分かれています。
この辺の建物は、すべて100年以上前に立てられたものだそうで、家などはそのまま壊さずにリモデルして住んでいます。そしてこの状態を残すために、高いビルディングなどは立ててはいけないそうです。
これは、この家の入り口。
1871年に建てられたと言う意味です。
古いですね。日本の不動産にはまずない物件でしょう(笑)。
この教会堂は1858年からここにあります。
これは18世紀に牢獄として使われていた建物。
街を歩くと、こんな歴史を物語るものばかり。
海を覗けばこんなものも・・・。これは城跡。戦いの話も、教科書を読むのと、実際にその場所に立ってきくのではやっぱり違いますね・・。
この建物は1671年に建てられ、何度かリモデルされたと言う意味。
まだまだあるのですが、まだこれから見に行く予定です。
もっと世界史を復習してこればよかったわ・・。
うちの主人は世界史が大好きで、(特にローマについてなど)本が書けるほど詳しいので、余計にこの「ヨーロッパで最も古い街」を愛する気持ちが深い様です。ここに住んでいる人々は、この街を心から愛し、とても誇りに思っています。そして、1年中、この街を一目見ようと観光に来る人々がたくさんです。
そしてそのような人々を見ていると、なぜか何となく私も京都や鎌倉などを歩いて「日本の歴史」を感じ、自分がどこらか来たのか・・・確認したいという気持ちになるのでした。
学生のときは「暗記!暗記!」のイメージが強くて、イマイチ私にとっては楽しくなかった歴史。でも今は、それぞれの国がどのような道を歩いて今に至るのか・・・もう一度学びたいと思っています。