今から何年も前のこと・・・
ある日スーパーでジュースを買って、公園で主人と2人でベンチに座って飲んでいました。
「これはねえ、ビタミンBと・・・・・がいろいろ入っていて体にいいんだって。」と私が言うと、
「書いてあることが全部本当かどうか分からないよ。」と主人から意外な返答。
「なーに言ってるの、日本はそんな国じゃないよ!信頼できるよ。」
「それは危険だと思うよ。何もかも鵜呑みにするなんて」
アメリカにいた時代は確かにスーパーに賞味期限の切れたものがよく置いてあってびっくりしたことがあったり、表示がいい加減だったりしたことがあったけど、日本はそういうこときちっとしてるのよ!と私。
・・・しかしその会話からわずか数日後、00印が乳製品の賞味期限を偽っていたと判明。当時はとっても大きなニュースで、かなりショックなできごとでした。
あれから何年も経って・・・・
今では悲しいことに、このたぐいのニュースにはもう誰も驚きません。
去年は特にすさまじく、1年を表す感じに「偽」が選ばれたとか・・・・。
悲しいですね。本当に。そして怖い。口に入るものですものね。
先日はまた別の食の安全を脅かす事件が起きました。
一体、私たちは何を信じて、何を食べたらよいのでしょうか?
さて、去年の夏に帰国して、私の両親が孫たちのために用意をしておいてくれたことがありました。それは・・・・・
ジャガイモ堀り!!!
家の近くに、小さいけど畑をちょっとだけ借りることができたそうで、丁度帰国する頃に皆で掘ろう!と準備していたのです。子供たちは初めての経験に大喜びでした。
かなりの豊作で、大きなゴミ袋が3袋もじゃがいもでいっぱいになりました。
その夜、いとこたちと皆でカレーライスを作って食べました。
やっぱりとったばかりの新じゃがはおいしかったです。
「これ、ぼくがとったやつかなあ。」
「わたしのは小さいのだよ」
と子供たちは楽しみながらいつもの倍ほど(笑)食べました。
そして、ジャガイモを掘ったあと、今度は大根の種を蒔きました。
私たちは関東にしばらくいたのでしばらく畑にはいかなかったのですが、久しぶりに帰ってきて行ってみると、ジャガイモ畑はみごとな大根畑に!!シャキーン!
寒くなって、やっと収穫の時がきました。
子供たちはまた大喜びで大根をぬきました。
全部で40本ほどになりました。山積みになった大根を見て思わず「ありがたいねえ・・。植えておけば、こんなに立派な大根になるなんて・・・!!」という言葉がでてきました。本当に泥のついた大根が美しいと思いました。
その大根君たちは、ぶり大根、おでん、キムチ鍋・・・・と素敵に変身して食卓を飾ってくれました。何よりも、子供たちが自分で収穫して、洗って、料理して、そして食べるという経験ができたのでよかったと思います。おいしかったし!
ニュースを見れば見るほど信用できなくなってくる食の安全性。
一体本当はどこ産で、誰の手を経てきたのか、何が混ざっているか分からないものを口にするなんて、やっぱり怖いです。
自給自足の生活っていいなあ・・・・と畑にいてしみじみ思いました。いつかそんな暮らしができたらいいなあ。生命に危険な農薬がついている野菜なら、虫がついていたほうがいいな・・・なんて。それに、もっと感謝して大事にしようという気持ちも持てる気がします。
「大根とったどーーーー!!」
(娘がつらそうな顔なのは大根がかなり重たかったからです。「ママー早く撮ってよー(プルプル)」笑)