2歳の娘は、ここ最近「頑固」と「お兄ちゃんが嫌がることをわざとやる」に拍車がかかっていました。あだ名はすっかり「トラブルメーカー」。トラブル度100%。
例え賛成だとしても、一度は「NO!」とつい反射的に言ってしまうほど反抗期なのか・・。そして一度言ってしまったら、ひっこみがつかない。
そして、お兄ちゃんの作った線路を壊したり、わざと同じものを欲しがって困らせるのはもはや日常茶飯事です。何度言っても、シェアできない2人に私も頭を抱えていました。
ふう・・・・。
そんなある日の事、子供たちと久しぶりに本屋に行きました。ふと見ると近くにプリンセス(ディズニー)の本が。娘は、プリンセス大好きですっかりはまっているのです。何のお話かな・・・と手にとってパラパラ見ると・・・
!?・・・おおおお・・・これだ!!!(ニヤリ)
タイトルはずばり「
polite as a Princess」。
中はというと、「プリンセスはとっても礼儀正しくてお行儀が良い、そして周りの人にやさしく・・」というように始まり、一ページずつ「シンデレラは次のことを始める前に終わったものを片づけます」「アリエルは皆と分かち合います」「ジャスミンは何かしてもらったら、いつもTHANK YOUと言います」・・・・などなどかわいいプリンセスの絵とともにしつけを教えているわけです。
おおおお、これはいいわー!
早速購入。
寝る前に「今日は何の本を読んでくれるの?」という2人に新しい本を見せました。
2人とも大喜び!ふふふのふ。
そしてこの本を読んで聞かせました。真剣に聞き入る2人。
・・・・A princess is a polite young lady. Don't you want to be like a princess?はい、終わり。
「・・・・・・・・」
2人の顔に目をやると、なにやら目からウロコ状態(笑)。感銘をうけたのか。
「ママ!もう一回読んで!!」「お願い~~!!!」
すっかり気に入ったのようで、結局4回も読まされました。(といっても短い薄い本ですが)
「はい、今日はもう終わりね。プリンセスってすごいね~、素敵だね~。ママもプリンセスになりたいなあ」
と電気を消そうとすると、なにやら2人に異変が・・・・。
「ママ、お話し読んでくれてありがとう」
「あ、ちょっと待って、OOちゃん(妹)、もっとこっちに来ていいよ。ベッドから落ちるといけないから」
「ありがとう。わたしのブランケット、使ってもいいよ。」
「さっきは、喧嘩してごめんね」
・・・・・。予想をはるかに超える効果。ここまで見事に、しかも即効に効果が表れる教材が他にあるでしょうか(笑)。なんだか2人ともすっかりロイヤル気分。「高貴」な振る舞いになっている。
私は笑いをこらえながら、「なんか、2人ともプリンセスみたいだなあ」というと「そう、プリンセスなの」「僕はキング」(なんでやねん)ですって。ぷぷ~。
次の日も続く、ロイヤル兄弟。
食事中に「ママ、ペーパーください~」と娘。
「何、こぼしたの?」「違うの。食べた後に、お口拭くの。だってそれはプリンセスでしょ」
・・・さようでございます。
「ママ、僕のお口見て。ちゃんと閉じてモグモグしてるの。あとね、ちゃんとフォークで上手に食べてる。僕はキング?」
・・・は、もちろんでございます。いえ、そなたはプリンスでござる、いや、ございます。
いつまで続くのか、このロイヤルファミリー。
もちろん、いつものとおり「ママ~~!OOちゃんが壊した~!」「わたしの~!」というようなことも今でもよくあります。そのときはこのマジカルワード。
「あれ、こんなときプリンセスとプリンスはどうするんだっけ?」
・・・・・・。
「はい、いいよ使っても。」「ありがとう。じゃあこれあげる」
うーん、お見事。ありがとうプリンセス。(涙)
調子に乗った私は、他にプリンセスのしつけシリーズがあることを発見。10冊ほどあるらしいのですが、それぞれのお話しには「約束を守る」「人の話を聞く」などテーマがあるようです。これは買いだな。
なにはともあれ・・・
最近のそんな子供たちを見ていて、いくつか私も学んだことがあります。
まず、子供の「よいことを自分もやりたい、やってみよう」という想いと、それを実際の生活に取り入れる早さ。そして学んだままを受け入れる素直な心。失敗しながらも、それを認めて次は頑張ろうという柔軟さ。
そして何よりも、「よい模範」があることは素晴らしいということです。子供はいつでも何かに「あこがれ」るものです。真似をしながら学び、大きくなっていきます。すぐに影響を受ける子供たち・・・。そんな中でとってもPOLITEな模範があることは親にとってもうれしいです。
プリンセスはかわいいし、あのドレスはまさしく女の子の憧れです。でも、外見だけではなく、素晴らしい内面をもつことも大事だと言う事・・・。伝わったかな。
子供たちが自分達をプリンス、プリンセスとして振舞うのを見るのはスキです。
息子も、娘も、私のとってはかけがいのないプリンス、プリンセス。
とっても特別な存在です。
さっき、寝る前にまたお兄ちゃんを怒らせてしまった娘。
「ごめんなさいは?」
・・・・・・・・・・・・・・・。
頑固な娘にとって、もこれは最も難しい事。普段は絶対引かない娘。
でもなにやら考えている様子・・・・。
「・・・・・・・ごめんね」。
息子も私もちょっとびっくり。あれ、謝った。とちょっと照れくさそうな娘はそばに来て「ママ、今のはプリンセス?」
ふふふ。そうね。
You are my princess!!